▼めまいの種類と鍼灸治療

患者さんに鍼灸治療をしている
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 近年、めまいによる罹患者は増加傾向です。以前は60代以上が多かったのですが最近では、20代の若い方にも増えてきています。原因は、器質的異常から自律神経の乱れまで様々です。

 めまいについて予備知識を持ち、できるだけ早く対策をする事で早期回復が可能です。

目次

めまいの種類と原因

めまいの原因は、1つではありません。様々な原因が存在しそれぞれによって治療方法が変わります。

良性発作性頭位めまい

 原因は、耳石が一部剥がれて内耳の器官に入り込む事で起こります。手術後長時間同じ姿勢で寝ていたり、デスクワーク等で同じ姿勢が続く仕事をされている方、閉経後の女性などに見られやすいです。

【チェック項目】
☑ぐるぐる回る
☑5分以内に治る
☑めまい以外に症状がな

対処法

 耳石を元の位置に戻すまたは、崩す事で治りますが、再発しやすい事が特徴です。耳石崩し体操等セルフケアがありますので下記のリンクをご参照下さい。

メニエール病

 めまいの病気の中でよく知られているのがこのメニエール病です。回転性のめまいで原因は、内耳にある有毛細胞で水ぶくれ(内リンパ水腫)ができる事で起きます。ストレスによる自律神経の乱れ水分不足睡眠不足によって引き起こされます。40代〜60代の女性に多く几帳面で繊細な方に現れやすいのが特徴です。

【チェック項目】
☑️ぐるぐる回る
☑️10分から数時間続く
☑️耳の聞こえづらさがある

対処法

 手術をする事もあります。しかし、大半はストレスによる自律神経の乱れが原因です。心身のリラックス、睡眠の質の向上によって改善されます。また、最近では水分不足によって引き起こされる事も分かり、水分をしっかり摂取する事で改善される事があります。

起立性調節障害

 原因は、自律神経の乱れです。中学生や高校生によくみられます。朝起きれない、倦怠感、立ちくらみ等の症状が起こります。

【チェック項目】
☑️朝起きれない
☑️倦怠感が常にある
☑️乗り物酔いしやすい
☑️嫌な事を耳にすると気分が悪くなる

対処法

 自律神経を整えるために身体の緊張をリラックスさせる、精神的な負担を減らす、適度な運動、水分の摂取などがあげられます。

脳が原因のめまい

PPPD-持続性知覚性姿勢誘発めまい

 原因は、ハッキリと分かっていないものの3ヶ月以上の非回転性めまい(フワフワする)が続く場合その可能性が高いと言われています。2017年からPPPDと診断名がついたものの以前は原因不明として扱われていました。診断チェック項目に当てはまるかで、PPPDの診断がなされます。視覚や身体の感覚からの情報が引き金となり引き起こされやすいのが特徴です。

前庭性片頭痛

 脳内の血管の炎症が原因と言われていますが、はっきりとした原因は分かっていません。主にストレスが原因と言われています。

【チェック項目】
☑️片頭痛とめまいが同時に起こる
☑️音や光に過敏になる
☑️前兆でキラキラした物が見える(閃輝暗点)

緊急性を要するめまい

 脳の血管障害、脳梗塞等の症状にもめまいは生じます。緊急を要するためすぐに救急車を呼びましょう。

【チェック項目】
☑️めまいや吐き気・嘔吐以外
☑️頭痛
☑️ろれつが回らない
☑️手や足の強いしびれ

東洋医学の視点のめまいの原因

腎虚

 東洋医学では、腎が虚する事で精気を消耗しそれがめまいの原因になります。腎とは、身体のエネルギーである精を保つことで活動します。精とは気力、元気といったものを指します。

身体の特徴と治療

 主に腰に痛み又は緊張が現れます。(自覚がない方も多い)。また、足の冷え、やる気が起きない、疲れやすい、性欲減退等の症状を引き起こします。

 太渓、関元、膀胱兪、腎兪、天柱等を主要穴として治療を行います。

血虚

 血の不足や血行の悪さにより身体に栄養が行き渡らずフラフラしやすくなります。皮膚も白く見えます。

身体の特徴と治療

 目が疲れやすく、毛髪が抜ける又は細いです。皮膚も乾燥しやすく痒みを伴います。

 太衝、百会、血海、三陰交、次髎を主要穴として治療をします。

肝鬱気滞

 精神的なストレスにより、自律神経が乱れ気が身体の特に上部に滞る事で起こります。

身体の特徴と治療

 イライラ、クヨクヨしやすく身体に力が入りやすいです。呼吸が浅く疲労しやすいです。足が冷え頭は、熱くなりやすく冷えのぼせが起きやすいです。

 曲泉、足三里、膏肓、身柱、肝兪を主要穴として治療を行います。

自律神経の調節をする鍼灸治療

 自律神経が乱れる理由は、様々です。睡眠不足から食生活の乱れ、ストレス、眼精疲労、加齢によるホルモンバランの乱れ、冷え、気温の寒暖差などがあげられます。

 特に睡眠不足や食事の乱れによる胃腸への負担は、自律神経を乱しやすく、鍼灸治療ではツボを使ってこれを調節します。

 睡眠不足の方は、後頭部から首、肩、背中にかけて緊張が強いのが特徴です。鍼灸を用いてツボへ刺激する事で自律神経が安定し、睡眠の質が向上します。

 食事の乱れによる胃腸の疲労を負っている方は、肩や背中、ふくらはぎがパーンと張っているのが特徴です。足の内側にある胃腸の筋肉をほぐすツボへ鍼灸施術を行う事で胃腸の機能が改善します。

 医療機関で解決しなかっためまいを鍼灸治療で整える選択肢も持ってみてください。

NOTOにおける、めまいの鍼灸治療

自律神経の鍼灸治療の様子
鍼灸治療の様子

①原因が眼精疲労の場合

 近年、スマホの使用や仕事のデジタル化に伴い眼を酷使する機会が多くなると同時に、眼精疲労による頭痛やめまいを罹患する方が増えています。また、自律神経乱しやすい方の特徴にスマホで何でも検索してしまう習慣があげられます。過度に集中し眼を酷使することで眼精疲労を強くしめまい症状が悪化します。病院では原因不明かストレスが原因と診断され、どうしていいのか分からない状態に陥ります。

眼と自律神経の関係

 眼の焦点は自律神経である交感神経、副交感神経によってコントロールされています。近い物を見る時は副交感神経、遠い物を見る時は交感神経がそれぞれ働きます。また、ヒトの平衡バランスは三半規管、前庭といった器官だけでなく、視覚による情報を統合することで保たれています。眼精疲労による眼の負担はこの平衡感覚を狂わせてしまう事があります。

眼精疲労に対するNOTOでの鍼灸治療

 眼精疲労の方が緊張しやすい場所は首の付け根になります。その筋肉の奥深くに存在する筋肉が眼球の運動を主ります。マッサージでは届かない部位のため、筋肉の中に刺入し直接硬い筋肉にアプローチのできる鍼灸治療は眼精疲労の治療に最適です。また、NOTOでは、直接的なケアだけでなく、身体全体のバランスを整え自律神経を安定させることで、より効果的に施術を行っております。

②原因が食いしばりの場合

 食いしばり行為は脳へ快楽を与えるための自己防衛反応です。緊張する場面や、仕事での集中をする時、気を遣う相手との接触によるストレスを受けることで気持ちを落ち着かせようと食いしばりをします。また、夜間に食いしばりや歯ぎしりをする行為は日中に受けたストレスを解消するために行われます。

食いしばりとめまいの関係

 食いしばりをすると、顎の筋肉や首(主に胸鎖乳突筋)の緊張を伴います。それらは耳の中(内耳)にある耳小骨(ツチ、キヌタ、アブミ骨)や蝸牛、三半規管、前庭などの平衡を主る器官に影響を及ぼします。

食いしばりに対するNOTOでの鍼灸治療

 食いしばりをすると緊張する筋肉主に顎、側頭部、首、胸、腕に鍼灸を施します。また、食いしばりの根本的な原因は、日中のストレスのため自律神経を整えるツボを使った治療を施します。この場合その方によってツボの場所が異なるため留意する。

③原因が睡眠障害の場合

 睡眠はめまい症状に関わらず自律神経に関わる症状を引き起こす又は憎悪させます。めまいを引き起こす方の大半が何らかの睡眠障害(寝つきの悪さ、中途覚醒、早朝覚醒)を併発又は、自覚のない睡眠障害(寝ているつもりでも深く眠れていない)の状態です。

睡眠障害に対するNOTOでの鍼灸治療

 主に睡眠障害を引き起こす緊張部位(後頭部、首、背中)に施術を行います。また、睡眠の質を上げるためにはストレスケアが必要なためNOTOでセルフケアをお伝えします。

NOTOのめまい患者の口コミ

めまいの口コミ
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自律神経専門の鍼灸サロンNOTO

大阪 都島区 京橋駅 徒歩1分

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