自分の弱点を受け入れる/自律神経を整えるコツ

自律神経の鍼灸治療の様子
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 ストレスや疲れを抱えると、不眠症やめまい、頭痛、腹痛など自律神経に由来した症状が現れます。ストレスという原因は同じでも、出てくる症状は人それぞれ違います。それは、人によって弱点が違うからです。皮膚が弱い方はアトピーや蕁麻疹が現れます。呼吸器が弱い方は喘息、首が弱い方はめまいや耳鳴り、頭皮が弱い方は円形脱毛症、お腹が弱い方は過敏性腸症候群などの症状が現れます。
 病院へ行って検査をしても原因が分からず、お薬や漢方も効かず、途方に暮れている方が当院へ来られます。当院では、カウンセリングを通して生活習慣や環境、性格、経験、思考癖などの患者自身のバックグラウンドを客観的に分析してもらいます。そして、そこで考えられる原因について説明します。先ずは客観的に自己を見てもらう事が大事だからです。『原因が分からないんです。』『ストレスは無いんです。』『身体に痛みや疲れが無いんです。』最初はそう話される方も治療とカウンセリングを通して気づけるようになる方が多いです。
 年月とともに年齢や身体だけでなく、環境や周りの人も変わります。また、経験してきたことも積み重なりその上での今の価値観や考え方があります。『今』は常に変化をしています。例えると、絵の具の色をそれぞれ上記のバックグラウンドとします。それぞれの色がマーブルのように混ざり合います。そして『今』の色があります。この記事を読んでいる今もまた新しい色が加わっています。では、その今に対してどのような対処をすればよいのかを考えます。過去の自分と同じように生活を送っていては、今の健康は保たれません。
 血糖値、血圧、その他の数値も以前と違うように変化しています。それに応じて食事や生活習慣を変えているはずです。自律神経の症状もそれと同じです。今の症状に対して、それに合った生活や、環境、思考や経験などの変えることのできることから手を付けます。そうすることで症状は緩和します。
 そのためにまずは、今の自分を受け入れなければいけません。以前と全く同じような生活は取り戻せないかもしれません。以前より眠れる時間も多少少ないくなるかもしれません。食べれるものも変わるかもしれません。走ったり、激しく動くことは控える必要があるかもしれません。しかし、少し努力と工夫をすることでそれに近い生活を送れます。また、その経験から、同じような人の気持ちを理解し、家族や同僚、または仕事としても役立つかもしれません。今の現実を拒絶してはいけません。少しずつ受け入れていかなければいけません。急に受け入れることはできません。少しずつです。受け入れそれに合った治療や生活習慣、考え方を身に着けることで必ず症状は緩和します。

自律神経専門に鍼灸サロンNOTO
大阪都島区京橋駅徒歩一分

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