自律神経を乱す姿勢の巻き肩の原因と、対処法

巻き肩と自律神経への影響
巻き肩とは、肩が胸より前に突き出る状態を指します。この状態は背中の筋肉の緊張による自律神経への負担と胸の狭小による呼吸の抑制により自律神経を乱しやすい姿勢といえます。遺伝による先天性の原因から、仕事や私生活による姿勢からくる後天性のものまであります。巻き肩の状態の方は、そうでない方より自律神経が乱れやすい状態です。この巻き肩を少しでも改善させることが自律神経の安定と、それに伴うめまい、不眠症、鬱、パニック発作といった症状の改善につながります。
肩はほとんど、はまっていない関節
肩関節はもともと関節にしっかりとはまっていません。主に周りの筋肉や人体によって構成され、他の関節とは違う特徴を持ちます。その理由としては、肩の可動域が関係します。関節にしっかりとはまっていない事で広範囲の可動域が可能となります。ヒトは腕を使うことで道具を使い生活します。それに伴う進化です。しかし、このはまっていないことによって外れやすくもあります。関節の脱臼に肩が多いのは、それが理由です。
筋肉によって位置が決まる肩
よって、肩の位置は肩を構成する筋肉の緊張度合いによって動きやすく、もっぱら前へ引き寄せる筋肉が多いため巻き肩になりやすいんです。
〇外旋筋 小円筋、棘下筋、三角筋後部繊維
〇内旋筋 大胸筋,大円筋,肩甲下筋,広背筋,三角筋
上記のように肩を内側に回す筋肉の内旋筋が外旋筋より多く尚且つ大きくて力が強いのは明らかです。
巻き肩のケア
手の平を上に向ける
仕事や生活をするにあたり人は、手の平を下に向けることで作業を行います。パソコン、料理、掃除、自転車など内巻きに手首を返す習慣が多いです。そのため肩も内側に向きやすいのです。そこで手の平を上に向けることで、肩が内に巻く事を防ぐことができます。
肩甲骨を寄せる
巻き肩によって、肩甲骨の位置が通常より外側へ移動しています。通常は背骨のすぐ横に位置するものですが、巻き肩の場合背骨から離れてしまします。そこで、肩甲骨を背骨(中心)へ向けて寄せます。
筋肉を緩める
巻き肩になる原因に筋肉の緊張があります。筋肉の収縮によって方の位置が巻き肩の位置に変わります。
主に内旋筋を緩めることで巻き肩は解消しやすくなります。
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