自律神経を整えるコツ/脳が求めるものが身体にいいとは限らない

自律神経の鍼灸治療の様子
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必ずしも良いとは限らない脳が求めるもの

 当院をご利用される方の9割が自律神経の乱れによる症状で悩んでおられる方です。そんな方々の多くがある刺激に対する依存が強い傾向です。本日は脳が求める刺激が必ずしも体にとって良いものとは限らないというお話をさせて頂きます。

刺激とは快楽

 先にも述べたように、刺激とは脳に対して快楽を与えるものを指します。そしてそれに依存をすることで、ストレスケアを担っています。しかし、NOTOではストレスケアをする際に脳と身体は分けて考えてくださいとお伝えしています。脳が心地よく感じているものが身体にとっていい事は、やり方次第だからです。身体にとって良くない刺激を具体的に述べると次のものが挙げられます。

  • 痛み
  • 辛さ
  • 甘味
  • 集中

これらが当てはまります。先ずそれぞれ説明させて頂きます。

痛み

 NOTOでは痛みは気持ち良さと”紙一重”とお伝えしています。ここでお伝えする痛みとは例をいうとマッサージによる痛みを指します。マッサージは痛みを与えることで心地よさを感じます。しかし、マッサージにハマりすぎるとより強い刺激にハマってしまう可能性があります。この業界にはいって初めて勤めさせて頂いた鍼灸整骨院グループがあります。そこではとてもお世話になったのですが、施術の方法が患者さんの上に乗って足で押すというものでした。初めてで前も後ろも分からない私でしたので当時はそれが当たり前と思っていたのです。もちろんそのような院へ来られる方の多くが身体は硬く何度押してもコリがほぐれないような身体の方々ばかりでした。中にはその硬さが自慢という方までおられました。この業界に務め勉強するうちに分かったのですが、どうも身体のコリは強く押せば押すほど筋性防御という生理現象が身体に起きることで筋肉の繊維がマッサージによる痛みから身体を守ろうと上に上に筋繊維を被せるようにコリを形成し身体を守るようです。当時の患者さん方も鋼のような身体をした方ばかりで、裏では先輩の先生が『あの人は仕上がっている。』と凝り固まって解せない人の事をそう隠語で表現していました。またラグビー選手や柔道、力士も普段からぶつかり合いの生傷のため身体は筋性防御によって筋肉隆々です。
 気持ち良さを感じているのは脳です。身体ではありません。マッサージによって脳は満足しますが身体はというと筋性防御を起こすほど痛みに耐えかねています。

痛みの依存の対処法

 マッサージをしてもらうときは、強すぎる院は避けてください。自身でマッサージする場合も時間を決めて長くても5分程度にしましょう。筋肉は必ずしも強く押したからと言ってほぐれるわけではありません。摩ったり、軽くたたいたり、温めたり、運動したりと方法はたくさんあります。自分に合った方法を見つけてください。当院では患者さんにあったケアもお伝えさせて頂いています。

辛さ

 最近では、辛い物を食べることがメディアを始めブームとなっています。今まで辛さに興味がなかった方も見かけることをきっかけにハマる方が多くいます。しかし、この辛さとは、身体にとってはとても負担になっています。
 先ず初めに辛さとは『痛み』です。味覚は甘い、塩辛い、苦い、酸っぱい、うま味この5つが味覚で、辛さとは味覚ではなく痛みになります。唐辛子に含まれるカプサイシンが痛みを作り出します。口腔、食道、胃、腸に至るまでの食道すべてに痛みを与えます。人によっては血便を出す方もいます。そんな痛みである辛さは脳にとってはとても心地よく一番手っ取り早く快楽を与えれる特効薬です。

辛さの依存の対処方法

 急にやめることはせず、先ずは一割を減らすイメージで行いましょう。そして、辛い物を食べる前には乳製品を摂取してカプサイシンを吸着させ胃の軟膜を保護してください。また、胃薬を常備される方もおられますが、先ずは乳製品などの予防をしっかりしたうえでそれでも痛い場合はお薬を飲むようにしてください。

甘味

 ケーキ、アイス、まんじゅうと現代では砂糖を使った食事が簡単に手に入る時代です。しかし、この砂糖による甘味も脳へ快楽を与え身体には悪い影響を与えてしまうものです。甘味は、精神不安定の方にとって依存しやすいものとして研究がなされています。甘味を感じることで気持ち良くなれるからです。しかし、内臓にとって甘味は負担となります。例えば、血糖値を上げる、インスリン値を急激に変化させる、胃酸を分泌させて疲れを引き起こすなど様々です。実際に当院へ来られる方で、菓子パンをよく食べる方の身体はゴムのようで解しても鍼を刺してもほぐれせん。独特なコリを形成します。

甘味の依存の対処法

 辛さと同様、一割減らす事から始ます。また、甘いものを食べた後は胃を休ませる意識を持ちましょう。甘味は急になくすとストレスの行きどころが無くなり、症状を引き起こす可能性があります。できるだけ焦らず少しずつ減らすようにしてください。

集中

 集中とは、一見よさそうに思えるのですが長時間にわたる集中はかえって身体を疲れさせてしまいます。ヒトが集中するときは、ポジティブ心理学でいうフロー状態(没頭)であり、その状態は心地よさを感じます。なので、ストレスが強い方ほど何かに没頭してしまう傾向にあります。

集中の対処法

 スマホのタイマー機能を使ってタイマーが来たら休むようにします。下記の記事を参照ください。

刺激に依存しないセルフケア

 刺激に依存しない全体的なケアとしては、日ごろからストレスケアを怠らない事です。ここでお伝えしていることをコツコツこなし習慣化することで、刺激に対する依存度も減ります。

皆さんの自律神経の安定に役立てればと思います。ありがとうございました。

自律神経専門 鍼灸サロンNOTO
大阪都島区京橋駅徒歩一分

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