知らないうちに自律神経が乱れる理由は、自覚のない疲れから?

自律神経の鍼灸治療の様子
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自分では分からない自分の身体

『気づいたらめまいが起こってしまっていた…。』
 『原因が分からないけどパニック障害になってしまった…。』
 当院へ来られる患者さんの中には、明らかに理由が無いにも関わらず自律神経の症状が発症する方も少なくありません。当院ではそんな方に対して、身体と心の面で自分(主観)では気づけない疲れを客観的に気付いていただく治療を行っています。
『自分の身体ぐらい自分で分かる。』『自分の事は自分しかわからない。』と最初は思う方もいます。しかし、検査や治療、カウンセリングを通して冷静に見ていくと、自分では気づいていなかった疲れに気付くことができます。
 ここでは、そんな自分では気づかない疲れの原因についてをご紹介します。

気付かないストレスの原因

 『ストレスを感じないんです。なのに、どうしてパニック障害なんて…。』パニック障害に限らずこんな会話をすることは、NOTOでは少なくありません。しかし、ストレスを感じない事はヒトが社会で生きていく以上感じない事はありません。
 そして、最初はこのように話をしている人も会話やカウンセリングを進めていくと、自分が受けているストレスに気づき受け入れるようになります。

原因①ストレスへの認識の誤認

 ストレスと聞くと、イライラするイメージがあると思います。しかし、このイライラする事だけがストレスではありません。ストレスには受動的なストレスと能動的なストレスがあります。受動的なストレスとは外部から受けるストレス。能動的なストレスとは内部から起きるストレスです。
 受動的ストレスで代表的なものが先でも述べたイライラする感情です。他にもクヨクヨや、恐怖、不安などがあります。これらは、外部からの攻撃によって受ける受動的なストレスです
 能動的ストレスとは代表的なものが、未来で起こる不安又は幸せに対して自分を守るために行動を起こすストレスです。例えば、明日会社に遅れないように早く寝ようだったり、将来、こんな仕事に就くためにはこういった事を勉強しなければというものがあります。言葉を変えると自分を突き動かす言動力となるものが能動的ストレスです。
 話を戻すと、ストレスを感じていない方の多くがこの後者の能動的ストレスをストレスとして認識していないことが多いです。自分を突き動かすためには自分に鼓舞し少し又はとても負担をかけなければ達成できないものと対峙するわけです。なので、当院ではカウンセリングを通して患者さんが感じているストレスの認識から分析しそれを少しずつ府に落として頂く作業をしています。

原因②無意識に無理なストレスケアをしている

 これもまた、当院での患者さんに多い特徴ですが、ストレスを感じていない方ほどよく食べ、堅い物を噛みます。食べる行為特に甘い、辛い、冷たいといった刺激物や、量をたくさん摂るといった行為は脳へ快楽を与える行為になります。その時は、美味しくて脳は気持ちいいのですが、身体(胃袋)は負担が大きいため疲れが生じ、結果的に自律神経を乱してしまいます(内臓機能の殆どが自律神経支配)。
 ストレスを受けていても、食べることでそれを解消しているためストレスを感じているにもかかわらず、感じていないと思い込んでしまいます。

原因③無意識に人に気が遣える

 ヒトに対して、自然に気を遣える方がいます。周りにいる人はその人がいることで居心地が良いのですが、気を遣っている本人はとても疲れてしまいます。意識的にしている方が多い中、中にはこれを無意識にできてしまう方がいます。自分では気を遣っているつもりではないんだけど、周りから見るとよく気が回ると評価を受けます。本人も無意識のためそれがストレスの原因とは気づかないのです。

自分では分からない肉体的な疲れ

 次は自分では気づけない肉体的な疲れが原因で自律神経が乱れている話です。皆さんは、自分の身体の痛みや凝りがあるところはわかりますか?しかし、それは本当にあっているのでしょうか。この時点では何のことだか分からないかもしれません。是非ご参照ください。

原因①自覚症状とは反対の疲れ

 自律神経を乱しやすい方の症状で肩こりがあります。『20年以上右の肩こりに悩んでいて…。』そうお話して頂いた方の肩を触ると辛いと訴える右肩よりも左肩の方が硬い事があります。客観的に見ると右より左の肩が疲れています。どうしてこんなことが起きるのかというと、長年痛みや凝りが右にあったため脳が右にコリがあると刷り込まれています。すると、少しの刺激また刺激が無くても神経が興奮し肩こりを感じやすくしてしまうんです。コリや痛みの感覚を発生させるのは肩ではありません。脳です。この脳のご認識が客観的で正確な認識にずれを生じさせます

原因②全く自覚症状がないのに身体にはある疲れ

 本人は背中が痛くないのに、触ると背中に大きなコリがあったりと背中に限らずあります。実はこの気づいていない疲れに原因が隠されていることが多く、この気づいていない疲れが原因で自律神経が乱れています。痛みや凝りがあれば休めたりケアをしますよね。しかし、自覚症状が無ければ無理をしてまでも動いてしまいます。そして気づいた頃には鬱病やパニック障害、起立性調節障害などの自律神経に関わる症状が生じます。

まとめ

 自分の身体や心は自分で分かっているようで実は分からないことが殆どです。ヒトの事は良く見えるのに自分の事になったら見えないものなんです。それは、主観というフィルターを通して常に自分と向き合っているからです。自分が思っている自分のイメージより職場や友人などの他人から指摘される性格やイメージの方が合っていることが多いんです。それを先ずは、受け入れて良い面は伸ばし、悪い面は少し修正をかけるようにすると良いです。
 自律神経の治療も同じです。先ずは自分の弱点を知ったうえで、それに対してどのようなケアを自分でするべきなのか、又は生活習慣を補う又は変えていくべきなのかを考えなくてはいけません。
 当院でのご相談は勿論、お近くの院でご相談ができる方は是非、客観的な自分をみてもらうと、今よりもずっと楽な生活ができるかもしれません。

自律神経専門の鍼灸サロンNOTO
大阪都島区片町京橋駅徒歩一分

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