息を吸っても吸えない…自律神経失調症に多い悩みの原因と対策
息が吸えない原因
呼吸は、それ自体ができて当たり前の事なので意識をした事がない方が殆どです。自律神経を乱しやすい方の多くは、この呼吸を乱しやすく普段何気なくしている呼吸が原因で症状が悪化している方も少なくありません。
結論からお話しすると
息を吸いすぎている
これが、息を吸っているのに吸えない原因です。
ストレスを抱える方の呼吸とは?
ストレスを抱えている方の多くが浅くて早い呼吸いわゆる『頻呼吸』をしています。ヒトは、ストレスを感じるとこの頻呼吸を行う傾向にあります。この呼吸は悪化すると『過呼吸』に陥る事があります。呼吸性アルカローシスと呼ばれる状態でら息苦しさや、めまい、手足の痺れ、吐き気などを起こします。
そして、この時の呼吸は、息を吐かず吸ってばかりいる呼吸です。または、吸った後に吐かずに止める呼吸をしてしまっています。
呼吸を主る横隔膜の役割とは?
ストレスが原因で息を吐かず吸うばかりの頻呼吸をしている方の横隔膜は、収縮し緊張した状態が継続し、緩む事ができない状態に陥っています。
『横隔膜』の役割は、
⚫︎吸う時→収縮し緊張
⚫︎吐く時→弛緩し緩む
上記の役割をします。
息を吸って緊張した横隔膜は、吐かないがために緩んでいないため、吸うための収縮ができず結果的には呼吸困難に陥ります。
これが『吸っているのに吸えない感覚』に陥る症状です。自律神経を乱しやすい方に多いこの特徴は、当院へ来られる患者さんに多い傾向です。
息を吐く4つの状況とは?
NOTOでは、患者さんへ下記の時に呼吸を吐くようにお伝えしています。
①イライラする時
②考え事をする時
③忙しい時
④集中する時
いづれも、呼吸を止めてしまったり浅い呼吸を繰り返す場面です。特に4番目の集中する時は、自律神経を乱しやすい方に多い特徴で過集中や没頭する事で呼吸を乱してしまいます。
息の吐き出し方って?
呼吸の方法はいたってシンプルです。吸う事は意識せず、吐くことだけを意識します。
方法
初めは、口から息をゆっくり最後まで吐くことから始めます。吐き切った後は、空気を無理に吸うのではなく、萎んだ肺が陰圧となると体外の陽圧から自然と空気が入ってきます。その入ってきた空気を自然に受け入れるようにして吸います。これを上記の状況やその他の時に繰り返して下さい。
息が吸えなくなった時の対処法
ここまでの話は、あくまでも予防策になります。ですので、息が吸えなくなる前に行う事で効果があります。しかし、息が吸えなくなってからでは方法が変わります。
呼吸点
NOTOでは、あるツボを使う事でこの症状を緩和させています。それが
呼吸点
です。
呼吸点の場所
腰に手を当て、肋骨に向けて上がります。肋骨が親指に当たったところを中心に触り痛みがある所です。
これを押さえて横隔膜を緩める事で呼吸がしやすくなります。
明日からぜひお試しください、また、下記より動画にて解説をしております。是非ご参照下さい。
自律神経専門の鍼灸サロンNOTO
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