偏頭痛の原因とセルフケア

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目次

頭痛の種類

 頭痛にはいくつかの種類がある事はご存じでしょうか。痛みの出る場所や原因によって大きく3つに分類されます。今あなたが悩んでいる頭痛を先ずは判断してみましょう。

頭おさえて頭を痛がっている様子

緊張性頭痛

 頭が締め付けられるような痛みが発生します。痛みの発生場所は、主に頭全体です。考え事が多い方や、ヒトに気を遣う方に多い印象です。NOTOに頭痛のお悩みで来られる患者さんの4割がこれに当たります。

群発性頭痛

 目の奥に痛みを感じると訴える方が多く、主に眼精疲労、アルコールをよく摂取する方に起こりやすいのが特徴です。

偏頭痛

 頭の片側に起こる痛みです。脈拍のリズムに合わせて痛みが起こることもあります。睡眠不足や疲れ、気圧や天気の変化で現れやすくNOTOへ頭痛の悩みで来られる患者で一番多い頭痛です。

頭痛の原因

雨の日の赤い傘

 

偏頭痛

 NOTOへ来られる患者さんの中には、毎日頭痛薬を服用される方や1日に2回服用される方もおられます。その中で、患者さんが訴える頭痛で一番多いのがこの偏頭痛です。そして、この頭痛の特徴は、雨の日や気圧の変化がある天気があまり良くない日に起こりやすい頭痛です。場所は、右または左の側頭部に現れます。
 患者さんからは、「雨の日に痛みが出て辛いんです。」と問診時にお聞きしますが、私は、その時に必ずお伝えすることがあります。それは、

 「雨は、きっかけであって、原因ではありません。

きっかけと原因の違い

 きっかけとは、痛みを引き起こす引き金(トリガー)を指します。頭痛の原因が、雨ではないという根拠は、単純です。もし雨が原因であれば、人類のほぼ全員が頭痛を起こしてもおかしくないからです。しかし、実際は違います。
 ここで分かりやすく、ぎっくり腰を例に例えましょう。金筋膜性腰痛、いわゆるぎっくり腰ですが、荷物を持ったり、くしゃみをすることで引き起こします。しかしそれは、きっかけに過ぎず、原因は実は、荷物を持ったりくしゃみをするだけで筋肉に損傷を引きおこしてしまうくらい腰の筋肉に負担をかけてきた、ぎっくり腰を引き起こすまでに過ごしてきた生活習慣(仕事、家事などの姿勢や動作、過ごし方)にあります。腰に負担をかけていたにも関わらず、それに気づかづ(または、気づいてもケアを十分にせず)過ごしてきたせいで、荷物をもったり、くしゃみなどのきっかけによって、ぎっくり腰が引き起こされたんです。
 偏頭痛も同じです。雨や気圧が原因ではなく、痛みが起こる側頭筋の血流不足や、過緊張が偏頭痛を引き起こす原因です

側頭筋が緊張する原因

側頭筋

 画像の筋肉は、側頭筋です。この筋肉が緊張を起こし血流障害が起こることで偏頭痛が引き起こしたすくなります。この筋肉をよく見ると顎と繋がっているのが分かると思います。実はこの側頭筋、顎の動きに深く関わっています。試しに両手をこの側頭筋に当ててください。そして奥歯を噛んでみてください。動きませんでしたか。これが、実は側頭筋が緊張を起こす原因です。
 ここで疑問になるのが、どうして側頭筋は、左右にあるにも関わらず偏頭痛は片方に起こるのかという事です。

偏頭痛が片方に起こる理由

 結論からお話しましょう。側頭筋の片方が痛くなる理由は、利き顎にあります。

サンドイッチを食べている

 利き顎とは、よく噛む方の顎を指します。ヒトは、ご飯を食べる時に無意識に嚙みやすい方で食べ物を嚙み砕いています。また、利き顎は変わりやすく歯の治療が長期にわたり続いた場合、頼っていた方の顎が利き顎になることもあります。また、歯並びや歯列の関係で噛みやすい方が決まることもあります。また、この利き顎が食いしばりの時によく噛んでしまう方です。この利き顎がるため、側頭筋は片側で緊張が起こしやすく結果的に偏頭痛が起きます。
 ここで分かった方もおられると思いますが、偏頭痛が起こる方は、この利き顎の方になります。利き顎が右の方は、右の側頭筋に頭痛が起きやすく、利き顎が左の方は左の側頭筋に痛みが起きやすいんです。

あなたの利き顎はどちら

 ここで利き顎がどちらなのかチエック項目式で確認してみましょう。


●食事をする時よく噛む方は、どちらですか?
●硬いものを噛むときは、どちらですか?
●集中している時、考える時、どちらをよく噛んでしまいますか?
●最近または、一時、歯の治療で長期間片方の顎ばかり使いませんでしたか?
●左右どちらにあなたが苦手な仕事仲間が座っていますか?
●寝る時、横向きで下になる方は、左右どちらですか?
●枕は、高いですか?低いですか?
●頬杖は、どちらで着きますか?
●スマホを見るときは、下?前?

 どうでしたか、あなたの利き顎がなんとなくわかってきましたか。

喰いしばりとは

 ここまで、利き顎によって側頭筋が緊張を起こし、血流障害によって雨や気圧の変化などのきっかけさえあれば偏頭痛として痛みが出てくるとお話ししました。では、側頭筋を緊張させる利き顎を使って生じる食いしばりは、一体いつどうして起こるのでしょうか。

喰いしばっている様子
Woman with a tooth pain

集中しているとき

 デスクワークで仕事に集中しているときや、仕事に追われているときに喰いしばりが起きやすいです。

考え事をしているとき

 日中や夜間に、頭の中でストレスになりうることを考えているときに喰いしばりが起きやすいです。

力むとき

 力仕事や力を入れなくてはいけないシーンで力を入れるために喰いしばります。

夜間の就寝時

 夜間の自律神経が活発に働くときに知らず知らずのうちに喰いしばっています。

それぞれの喰いしばりのケア

集中をしているときと考え事をしているとき

 集中をしてる時と考え事をしているときは、ストレスの種類が似ています。この場合、頭で考えてばかりいるため首から上に特に力が入りやすくなっています。まずは、一度立ち上がり足を動かすことをお勧めします。体は上半身と下半身の緊張のバランスがアンバランスすぎるとストレスを感じます。そのため、デスクワークや考え事をしてしまう方は、上半身にばかり力が入り下半身には力が入っていません。そこで立ち上がって歩いて足の筋肉を使うことで上半身に偏りすぎた力を下半身に逃がします。次に大事なのが、呼吸です。この場合呼吸は浅くなっているか止めている方が多いです。呼吸を浅くしたり、止めて作業をする状況は、陸上の短距離選手が100mを走っているのと同じ状況です。呼吸をできるだけせず、短期集中するためにするものです。しかし、仕事や考え事は長時間かかるものです。そこで、呼吸をしっかりすることで、心身へのストレスを回避できます。またこの時に意識をしてほしいのが呼吸は吸うのではなく、吐くという事です。吐くことで二酸化炭素を出し身体へのストレスを回避します。詳しくは下記の記事より。

力むとき

 仕事や家事などで力みやすい方の特徴に、力が抜けない方が多いです。これもまた、呼吸が要になります。吐く呼吸をしっかりすることで身体の余分な力みが減り、心身への負担が少なくなります。

夜間のとき

 上記の集中するとき、考え事をするとき、力むときと違い、夜間の喰いしばりは、無意識で行われるため意識してのコントロールが不可能です。しかし、これにも対処法があります。それは、日中のストレスをいかに回避するかです。日中の過ごし方が夜間の過ごし方に関わってきます。これについては、長くなるため下記の記事にまとめています。是非のぞいてみてください。

 偏頭痛の原因は、理解できたでしょうか。NOTOでは、鍼灸治療、心理カウンセリング、そしてセルフケアを通して偏頭痛の改善に取り組んでいます。改善率は、9割を超えます。それだけこの偏頭痛は改善するにもかかわらず原因がはっきりわからないせいで、お薬に頼ったり我慢をしている人がとても多いんです。是非、これを機会に自分の頭痛について見直してみてください。

自律神経専門の美容鍼サロンNOTO

大阪 都島区 京橋駅 徒歩1分

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