過敏性腸症候群、軟便の治療について/鍼灸サロンNOTO
過敏性腸症候群、軟便のNOTOでの治療
最近、患者さんの相談でも多い過敏性腸症候群ですがネットを検索すると『精神的なストレスや自律神経バランスの乱れなどによって腸のはたらきに異常が生じ、便秘や下痢など排便の異常を引き起こす病気のこと』と出てきます。
私自身も学生時代にテストや面接などの緊張した場面でお腹が痛くなり何度もトイレに行きたくなり集中できなくなった事が多々ありました。当時は、緊張するとこんなもんだと考えてはいましたが、後々これが過敏性腸症候群であると専門学校時代の臨床論で初めて気づきました。
過敏性腸症候群の方の身体の特徴
過敏性腸症候群の原因は、腸にあるわけではなく精神的ストレスによる自律神経の乱れが結果として腸に現れています。よって、腸を治療するだけでなく身体に現れる緊張やコリ、反応点に施術を施すことが重要となります。
下腹部の冷え
過敏性腸症候群の方の下腹部は冷えていることが多く、また関元と呼ばれる下腹部のツボが凹むことが多いです。また、押すと痛みを伴うことがあります。
腰の緊張
また、腰の広い範囲で緊張していることが多いです。患者さん自身は、腰部に痛みやだるさといった自覚症状がある方もいれば全く感じない方もいます。他の症状でもいえる事ですが、自覚症状が例えなくても身体の皮膚や筋肉、関節等を触ると緊張やコリ、冷え当の反応が見られます。そのような反応点は原因となっていることが多いため、NOTOではそれを指標に来院毎に確認し硬さのレベルをチェックし治療を進めています。
後頭部のコリ
また、腰部の緊張だけでなく後頭部のブヨブヨしたコリも特徴の一つです。頭皮は柔らかすぎても硬すぎてもよくありません。程よい緊張を保たれた頭皮の状態が一番良い状態と言えます。そして、このブヨブヨした後頭部を持つ患者さんの特徴は、気を遣いすぎる事です。頭部の緊張は、場所によって原因が違います。後頭部に関しては特に他人に気を遣い精神力を消耗しやすい方に多いです。
足の内側の筋力低下
また、精神力を消耗しやすい方は足のうち側の筋力も低下しやすく、逆に足の外側の筋肉を使ってしまう傾向にあります。そのため、使わなくなった内側の筋肉は力のない状態になるか、縮んで逆に硬くなってしまいます。特に内転筋、ヒラメ筋、後脛骨筋と呼ばれる内側の主要な筋肉に反応が見られ、ツボでは足首の内側にある太渓と呼ばれるツボが凹んでいる方が多いです。
NOTOの過敏性腸症候群に対する鍼灸治療
問診
先ずは、いつから不眠症の症状が出始めたのかを確認させていただきます。
症状の出方やどのような時に起こりやすいか、現在飲まれているお薬やサプリメント、漢方薬等の確認をさせて頂きます。お薬を減らしたい方はこの時にお話しください。
最後に現在感じている身体の痛みや緊張、内臓や精神疾患、不眠症の原因となりやすい足先の冷えの有無などをお聞きします。手術や入院等の既往歴も問診表にご記載ください。
カウンセリング
過敏性腸症候群になる方の大半の方が、外的要因が起因しております。仕事、生活環境、人間関係、家族の事など、お話できる範囲でお聞きし、それに沿った精神緩和ケアを施していきます。また、不眠症になった原因が分からないとおっしゃる方もおられますが、カウンセリングをする中でその原因を少しずつ見つけていきます。
検査
姿勢や筋肉、神経、関節の指一本一本に至るまで徒手検査による動きや緊張、歪みを西洋医学の面から検査します。
また、脈診(脈の打ち方で症状の原因を探る方法)や腹診(お腹の部位による硬さや冷えをみる方法)、ツボの反応点(硬さや凹み手触り等で探る方法)といった東洋医学的な検査を行います。
東洋医学では、気が頭に上ることで肩から上に熱が上がり症状が現れやすく、手や足先に冷えが停滞することで不眠症が起きやすくなると考えます。
治療
問診、カウンセリング、検査等で得た情報から西洋医学における原因となる部位と、東洋医学における原因となるツボへ鍼やお灸、マッサージ等を組み合わせて行います。鍼は刺した状態で5分程置く置鍼法や、刺した後にすぐ抜く単刺法を部位によって使い分けて行います。また、治療中にもカウンセリングをさせて頂きます。
後頭部から背中へのアプローチ
過敏性腸症候群を患う方の多くが、後頭部から背中にかけて異常な緊張が見られることが多いです。緊張や痛みの自覚がない方も同じように見られます。背骨が自律神経に近い事から緊張が起きやすいと考えています。ですので、背骨のラインを中心に鍼やお灸、ホットストーンで施術させて頂きます。
また、筋肉の緊張と聞くと姿勢の歪みや使い過ぎる事が原因と考える方が多いと思います。ですが、胃腸の疲労から肩や背中の緊張が見られることも少なくありません(内臓-体性反射による生理現象)。そこでNOTOでは、胃腸の疲れを緩和するために足のツボを多用します。
首へのアプローチ
また首の後ろには、過敏性腸症候群の方が緊張しやすいツボが存在します。それが上記のツボ、天柱、風池、完骨です。このツボは、目の疲れにも使われるツボです。ここの筋肉を緩めることで眠りやすくなります。具体的には、鍼をこのツボの筋肉に刺します。深くても1㎝程で、筋肉がほぐれる時に感じる少し重たい感覚があります。心地よいと感じる方もいれば少し苦手と感じる方もおります。NOTOでは、無理に痛い施術は致しません。ですので、もし鍼の感覚が苦手とおっしゃる場合は鍼以外の方法での施術も可能です。
冷えに対するお灸治療
身体の冷えは、眠りにも影響を及ぼします。特に寝付きにくさが現れます。NOTOではお灸を足や身体のツボへ据えることで冷え性の症状を緩和させています。写真のようにお灸用のシールを貼り米粒ほどの大きさのもぐさへ火を点火します。ですので火傷をする恐れもありません。
アフターカウンセリング
治療後の身体の変化を確認します。また、問診から治療において気づいた点をお話し、それに沿った自宅でできるセルフケアをお伝えします。また、継続を希望する場合は、その場でご予約をお取りさせていただきます。一度様子を見たい場合は、次回連絡をして頂いて結構です。
実際の患者さんの声
過敏性腸症候群、自律神経失調症、動悸
軟便、めまい、動悸
過敏性腸症候群
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