自律神経を整えるには胃を労わるべし

  • URLをコピーしました!
目次

ストレスと食欲の関係

ケーキを食べている様子

 NOTOをご利用される患者さんは自律神経を乱され悩まれている方が多いです。
そして、自律神経が乱れている方の半数以上に見られるのが、食欲の問題です。一見、食欲と自律神経にどんな関係があるのかと疑問に思う方も多いかと思います。しかし、この食欲はあなたの日常のストレスケアにとって切っても切り離せないものです。

食欲とは

 ヒトの三大欲求の一つであり、生活を送るためには欠かせないものです。また食欲をコントロールするものは、満腹中枢であり脳の視床下部によって血液の血糖値の信号を受け取ることで働きます。
 そしてこの食欲を含めた三大欲求は全てストレスケアのためには欠かせないものです。睡眠をとることで精神状態は落ち着きやすくなります。性欲を満たすことで快楽ホルモンが分泌され心地よさによってストレスが緩和されます。そして食欲は、お腹いっぱいに食べることまた、甘い、辛い、冷たいといった刺激を脳へ与えることで快楽ホルモンを脳で分泌させ、ストレスの緩和が可能です。
 NOTOへ来られる方でストレスを感じないとおっしゃる方の約9割の方は、食欲が強い、よく食べますと話されています。これは、ストレスを食欲で無意識に発散させることでストレスを感じないようにさせている自己防衛と考えられます。

胃は自律神経が支配する器官

お腹

 胃は、自律神経によって働いています。そして副交感神経によって胃酸の分泌が促されます。ストレスを受けたヒトの身体は、ストレスを緩和させようと副交感神経が盛んに働きます。その結果、胃酸が過剰に分泌され胃潰瘍や逆流性食道炎といった症状を患うことになります。また、交感神経の興奮は、胃の血管の血流量を減少させます。その結果、胃の活動が衰えます。このように自律神経と胃は密接に関係しています。よって暴飲暴食によって胃を使いすぎると自律神経の働きにも影響をしてしまいます。

味覚は、脳への刺激中毒

 甘い、苦い、酸っぱい、塩辛いは舌の味蕾と呼ばれる器官で感じとり脳へ信号が送られます。この味覚ですが、実は、胃を食べ物で満たすということを目的としているなら、別になくてもいいものなんです。しかし、人間はこの味覚を感じることで食事を楽しむことができます。これはいわゆる嗜好器官であると私は考えています。この味覚によって脳は、美味しい、不味いを判断し、食事に喜びや楽しみを感じることができます。味覚は、脳にとって快楽を与えてくれるツールでもあります。
 しかし、この味覚は、時として自分の身体を痛めつけてしまうことになります。
 例えば、チョコレートです。普段の休んでいるときや疲れた時に口にすることが多いと思います。チョコレートの味覚は種類によりますが、甘いが9割、苦いが1割です。特にこの甘いという感覚は、脳へ快楽を与える最も大きな影響を与える味覚です。

快楽ホルモンとは

 

脳の画像

 快楽ホルモン【別名】幸せホルモンは、オキシトシン、ドーパミン、セロトニンがあります。このホルモンが脳から分泌される事でストレスが緩和されやすくなります。そして、味覚を感じることでヒトはこのホルモンを分泌させます。味覚のうち、【甘味】は脳内の報酬系の回路を刺激し、麻薬中毒になるヒトと同じような脳内の変化がありドーパミンが放出されます。このドーパミンを放出する過程からは、なかなか抜け出せないため、チョコレートは依存されやすい食べ物となります。

脳と身体は分けて考える

 食べ物は、報酬系によって脳にリラックス効果を与えます。しかしその一方で内臓に対しては、逆の効果をもたらしかねません。ストレスを感じ、そのストレスを味覚でリラックスさせるためにチョコレート、やケーキ、アイスクリームといった甘味を欲します。しかし、甘味は、ドーパミンと言われる麻薬と同じ報酬系回路を使って放出されるため、必要以上の量そして頻度を摂取してしまいかねません。すると、食べたものを受け取る胃は、疲労しやすくなります。
 短期的に考えると、甘味を摂ることで脳はリラックスします。しかし、長期的にみると胃の疲労へとつながります。脳への快楽刺激となる味覚が必ずしも体にとっては、良いという事にはなりません。

甘味をやめるに一割を意識する事が大事

チョコレート

 先ず、甘味によってストレスを緩和させている患者さんに急に甘いものをやめてくださいとは、言いません。理由は、甘味によって自律神経の安定をしてきた方が急に甘味を摂ることをやめてしまうと、ストレスのはけ口が無くなるからです。ダイエットをしている方が失敗しやすいのは、これが理由です。急に甘いものをやめてしまうことで、ストレスが溜まってしまいある日突然爆発しリバウンドをしてしまいます。また、もし甘いものをやめれたとしても、身体に症状として現れ体調を崩します。
 そこでNOTOでは、甘いものを全てやめるのではなく、まずは一割やめてみてくださいとお話しします。例えば、チョコレートを10個食べているなら、9個にする。甘い飲み物は、最後の一口を残して下さい。などです。この【意識をする】ことがとても大事になります。

鍼灸治療と食欲との相性

鍼を持っている画像

 鍼灸治療では、身体のツボに鍼を刺すことで脳へリラックス効果を与えることができます。その時、脳へは快楽ホルモンが放出されます。NOTOでは、鍼灸治療によって身体の緊張と脳の緊張をほぐすことで、ストレスによる快楽ホルモンの欲求を緩和させます。そこへ、甘味を一割減らすという事を意識することで、より効果を発揮できます。今まで暴飲暴食で悩んできた患者さんは、この方法によって改善できることが多いです。

自律神経専門の美容鍼サロンNOTO

大阪都島区京橋駅徒歩1分

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次