肩こりを感じない人ほど肩がこっている理由/自律神経を整えるケア
肩こりを感じない人ほど肩がこっている理由
【肩こり】
→肩の辺りがこわばって、重苦しく感じられる。
と辞書では記載されています。
身体の症状として訴える有訴率は、男性では一位、女性では二位です。(腰痛では女性が一位、男性が二位)※2015年厚生労働省による調査。
日本人には、切っても切り離せない肩こりですが、これを感じないという方もまたおられます。
A🙎♂️『肩凝りは感じたことない。肩凝りってどんな感じなの?』
B🙎♀️『えっ!感じたことないの!?そんな肩羨ましい!私なんて四六時中肩こりに悩まされてる。』
と、一見🙎♂️Aさんの肩は、楽で羨ましい!と、肩凝りで悩んでいる🙎♀️Bさんは思うでしょう。
ですが、🙎♂️Aさんは肩が凝っていないのではなく、肩が凝っているのに実は、
感じていない…
としたら、いかがでしょうか。
それでも羨ましいと思う方も、おられるかもしれません。しかし、実はその状態こそが危険!というのが今日のお話です。
自覚症状(身体の痛みや異変を感じる)= 身体が休みたいと脳が信号を出している
と考えて下さい。
この信号を受け取る事で、ヒトは身体を休ませたり、ストレッチをしたり、治療院へ通うことで自分をケアします。
結果的に痛みのある所を癒す事で改善します。
しかし、自覚症状が無い方は、身体が休みたいという脳の信号を受け取らず、それを長期間無視してしまいがちです。
すると、結果的に身体の痛みや違和感をどんどん身体に溜め込んでしまう事になってしまいます。
既にお気付きの方もおられると思います。
この自覚症状による脳から出る信号こそが、【自分を守ってくれている】ものなんですね。
【💡ポイント】
自覚症状による脳の信号=自己防衛機能
では、どうして自覚症状がある方と無い方で分かれてしまうのでしょう。
まず、自覚症状が無い方の色々なパターンを紹介します。
NOTOで来られる方でいうと…
ストレスによる不眠症やパニック障害を患っているにも関わらず、身体の痛みや凝りは全く感じない方や、右肩の凝りを訴えているのに実際に触ると痛みを全く感じない左肩の方が凝りが強いという方、明らかに過緊張しているのに痛みを感じない方などが挙げられます。
また、【自覚症状】というのは、実は曖昧なものでもある事もお伝えします。
●思い込みがある
肩凝り(自覚症状)は、数年〜数十年という長期間にわたって悩まされている方が多いため、治療を受けに来て頂いた時点で脳に痛みがすり込まれている可能性があるんです。
痛みを感じる伝達物質を出すのは脳です。そしてそれを受け取るのも脳。
脳は、痛みをコントロールしています。
また、凝っている肩は、揉んだり、ストレッチなどの外的な刺激を長期間受ている事が多いため、肩の神経が過敏になっている事があります。その神経へ痛みの原因となる物質を脳は送り、それを感じて痛みとして認識します。
なので、肩を少し触ったりしたり、意識を肩に向けるだけでも神経が興奮して、肩こりを感じてしまうんですね。
ですので、たとえ左肩が右肩より緊張していても長年悩まされている右肩の痛みを強く感じてしまうんです。
●年齢
年齢によって自覚症状の現れ方は、違います。特に年齢が20代や30代(前半)の方は、身体が強い緊張によるストレスを負っているのにもかかわらず自覚症状が無い方が多いです。
若さによる回復力によって守られてる部分はあると思います。
●肉体的疲労、苦痛 < 精神的疲労、苦痛
肉体的な疲労を感じない方の中で、強いストレスを感じている方がおられます。
不思議な事に身体は、精神的な苦痛がある場合、肉体的な苦痛は無視してしまう傾向にあるようです。
そして、精神的な苦痛が和らぐと、肉体的な苦痛が感じるようになります。
NOTOでは、精神的な症状の方には、身体の痛みや症状が現れた時、よくなっている証拠ですと伝えます。
【💡ポイント】
精神的な症状の緩和→身体の痛みや症状が現れやすくなる
●肩凝りの原因が肩以外にある
肩こりの原因が、痛みの無い反対側の肩や腰、肘、頭にある事は少なくありません。自覚症状がある所は肩であっても原因はそれ以外のところの場合、その場所は自覚症状が出ない事が多いんです。
ここを探すのは、プロの腕の見せ所でもあります。
このように自覚症状が無いパターンは、それぞれです。また、肩こりを持つ方(自覚症状がある)でも、それだけが身体の救難サインだと思い込まないことが大事なんです。
ですので今現在、肩が凝って辛い思いをされている方は、辛いかもしれませんがそれは自分を休ませようと脳が信号を送ってくれているものとご理解してみて下さい。
また、その自覚症状に限らず肩凝り以外の所へも意識を向けてみるとなお一層良いでしょう。
肩こりに限らず、他の身体の痛みや心の症状もそうです。
そして、自覚症状がほとんどないという方は、年齢とともに身体に【自覚症状】として現れてくる事をご理解下さい。
その現れ方は人それぞれですが、肩が凝ったり腰が重くなるといった症状が比較的軽い方もいれば、首や腰がヘルニアで曲がらなくなる、痺れて箸が持てない、眠れなくなる、ホルモンバランスが崩れ体調を壊したりらパニック症状に陥るなどの症状がとても重症の方まで色々です。
無症状として気付かないうちに風船が大きく膨らんで最後には破裂してしまう前に、空気をほどほどに抜く事で予防する事をお勧めします。
また、最後にお伝えしたいのは、
自分の身体ほど、自分では理解できていないという事です。
これは、私も含めて自分の身体というのは自分では分からない事が多いんです。
自分が思っている以上に、疲れていたり、思ってもみないところが指で押さえるととんでもなく痛かったりするものです。
ですので、今、自覚症状がある方で一度も治療へ行ったことのない方は、一度客観的な診断を受ける事をお勧めします。
そして、自覚症状が無いけど、疲れているだろうと思う方もまた是非一度、自分の身体と改めて向き合う時間を作ると、必ず将来の自分を守る事に繋がりますよ。
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